事業承継対策セミナーに参加しました

名古屋商工会議所で開催されました事業承継対策セミナーに参加してまいりました。内容は,次のとおりの二部構成でした。

  • 「先んずれば次代を制す!事業承継対策のススメ」 司法書士 長濱勤先生
  • 「大幅改正!平成30年度事業承継税制のポイント」 税理士・中小企業診断士 中島由香子先生

長濱先生からは,事業承継の必要性を検討したのち,事業承継に関連してよくある相談事例が承継されたほか,事業承継の失敗事例が示されました。特に中小企業で事業承継が困難となる原因として,次のことを例示されました。

  • 会社の資産と社長個人の資産が明確に分けられておらず,混在していること
  • 株主名簿が備え付けられておらず,会社の株主を正確に管理していないこと
  • 税金を気にするあまり,事業承継の時季を逸してしまうこと

これに対しては生前贈与や売買,遺言書を活用して,後継者に対して,確実に経営権を引き継がせる準備を進めることに加え,名目的に登記簿に残っている役員を整理したり,役員の任期を見直したりすることを併せて対策をすることが重要である旨の説明がありました。

中島先生からは,平成30年度税制改正によって,事業承継税制に特例が創設された旨の紹介がありました。株式の贈与や相続について,一定の要件を満たすことで,贈与税や相続税の納付を全額猶予してもらえる制度が説明されました。

ただし,この特例を受けるためには,事業承継に関する計画を策定し,商工会や税理士等の認定支援機関で所見を付してもらう必要があるほか,猶予を受けている期間中も継続して,都道府県や税務署に対して報告書を提出することが求められており,とても手間のかかる制度であると注意されました。

約2時間の講義のうち,税金の話が20分程度しかなく,時間配分に疑問のあるセミナーでしたが,たいへん勉強になりました。税金については専門ではありませんが,事業承継を考える際には避けて通れないところですので,税理士と協同して取り組むことが重要であると考えます。

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