年頭所感

新年あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

本年は,今上天皇陛下がご退位され,皇太子殿下が新しい天皇陛下として即位される年であります。厳かな気持ちで1年間を過ごしてまいりたいと思います。

年末年始は,自宅で静養しておりましたゆえ,特におもしろいこともなかったわけですが,本年はいよいよ新しい試みも実現していけるように取り組んでまいります。

早速,商売繁盛の願いを込めて,1月4日には熱田神宮へ初詣に行ってまいりました。天気がとてもよく,それほど混雑していることもありませんでした。昼過ぎに行きましたので,屋台が繁盛しておりました。

屋台の繁盛ぶりを見ますと,商売のヒントも多く見られるものであります。

そこらの業務スーパーで売っている1玉15円程度の焼きそばに,「富士宮」とか「横手」とつけるだけで,600円でも売れるのです。製造原価を考慮しても,粗利は8割を確保できることでしょう。本当はいけないことなのでしょうけど当事者が満足しているのであれば,それ以上に目くじらを立てるようなことでもないように思います。

プラ製のキャラクターお面がひとつ1000円ですよ。

つまり,買い手が納得するような付加価値を見せることで,客単価はいくらでも上げられるということです。

殊更に司法書士の仕事は,「誰がやっても結果が同じ仕事」という呪縛に取り憑かれているせいか,自分から値上げをするための動きが弱い業界であるように思います。中には「お願い営業」を繰り返し,業者や金融機関の下請けとなって満足している先生方もおり,価格の決定権を相手方に譲ってしまっているようでは,客単価は下がる一方ですね。そのことをもって,司法書士は食えないとか先がないとか嘆くのは,あまりにも芸がありません。

値下げ合戦で繁栄した業界は皆無です。良質なサービスを継続して提供していくには,しかるべき報酬をいただかなければなりません。また,業界の繁栄には,「これから司法書士になろうと目指してくる者たち」に,夢と希望を見せられるようにしなければなりません。私は,客単価の向上を,ことしの目標のひとつと掲げたいと考えております。

さて,昨年末よりしばしば,「平成最後の○○」ということばを見かけます。元号が変わったことをきっかけに,さまざまなことが変化していく年になるとおもしろいですね。

平成がどんな時代であったのかという総括をする企画も目にします。私の意見は,平成とは,「昭和の時代の宿題にまともに取り組まず,先送りと事なかれ主義で,時だけが過ぎてしまった時代」と評価します。

わが国は,バブルが崩壊した後,失われた10年のほか,長いデフレの時代を経て,今日よりも明日のほうが悪くなるような右肩下がりの社会となり,努力が報われない社会となりつつあることに苦しんできました。また,予想をはるかに超えるスピードで少子化・高齢化が進んでおります。目の前の問題を直視せず,姑息な手段で取り繕っているばかりで,本質的な解決には誰も取り組んでこなかったように思います。

良く言えば,このような環境の中,戦争に巻き込まれることもなく,内戦が勃発することもなく,外形上は平穏に過ぎ去った時代であり,水際で諸問題を予防してこられた方々のご苦労には,感謝申し上げたいところであります。しかし,防戦一方ではジリ貧です。これからの新しい時代には,ぜひ攻めに転じていただきたいものです。

われわれ司法書士の業界は,時代の変化についてこられているのでしょうか。国民のニーズを的確にとらえ,必要なサービスを適時に提供することで,存在感を示していくことが求められるのではないでしょうか。小さなコップの中で,身内同士で神学論争を繰り広げているようでは,いずれ国民からそっぽを向かれてしまうことでしょう。

登記のように結果は同じ仕事であっても,依頼者は異なりますし,依頼をされた動機やその解決に至る過程は,同じではありません。そのような意味では,依頼者に合わせたカスタムメイドのサービスや,町工場のような多品種少量生産をできるようにしていくことで,まだまだ顧客の裾野は拡がると考えます。

困っている人がたくさんいます。アプローチに成功し,「先生に相談してよかった」と言われることがこの上ない喜びであります。この声をいただくために,本年もますます向上してまいります。

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