ネットを活用して生前整理をしよう

相続の話をしたり,相談を受けたりしておりますと,最近では,皆さんよくお調べになっていて,ポイントを絞った質問をいただくことが多いように思います。

相続の準備や対策と聞きますと,遺言や相続税のことが真っ先に思い浮かぶものです。これらも大切なことなのですが,難しいことからいきなり取りかかるのではなく,もっと手近なところからはじめることをおすすめしております。

それは,身の回りの片付けです。

私の実家も,物があふれております。引っ越ししてきてから約20年を経過しますが,一度も開封していないダンボール箱があります。おそらくは,今後も開けることはないでしょう。食器棚には,大家族ですかと言われないばかりの数量が納められております。

  • 生活するのに必要最低限のものだけを残して,不要な物は処分する
  • 預金通帳や保険証券などの財産をどこに保管しているのかを記録しておく
  • パソコンやスマートフォンのパスワードを記録しておく
  • 亡くなったときに連絡をしてほしい人たちをわかるように記録しておく

これらのことは,難しい法律や税金のことがわからなくてもできます。すぐにできて,費用もかかりません。終活の入り口としては最適であります。

不用品の処分ですが,面倒であれば,生前整理の専門業者に頼むことが考えられます。当事務所までご相談いただければ,丁寧に対応いただける方をご紹介しております。

余談ですが,ヤフオクで壬申戸籍が売りに出されていたと話題になっておりました。古い戸籍で,私も現物にはお目にかかったことはありませんが,身分や犯罪歴まで記録されたもので,現在は厳重に封印されているものです。今でも,古い家の蔵などから出てくることがあるようですので,そういったものが流出してしまったのでしょうか。

例えば,メルカリやヤフオクに不用品を出品することで,捨てれば費用がかかったものが,逆に収入になることがあります。今では,スマートフォンがあれば,とても簡単にすることができます。リサイクルショップやフリーマーケットとは異なり,インターネットでは日本中のユーザーに向けて発信できますので,自分にはゴミにしか見えないものであっても,意外な値段で取引が成立するものです。

商品や代金のやり取りについても,相手方と個人情報の交換をしなくても進めることができるほか,できる限り手間のない方法になっています。

不用品を処分換金して,ゆっくり旅行に行くのもいいですし,遺言書作成費用に充当するのもいいでしょう。ご家族の負担も軽くなります。一石二鳥となる終活のひとつのあり方です。参考になりましたら幸いです。

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司法書士 野田啓紀
司法書士 野田啓紀
遺言書、家族信託、成年後見制度などを活用した相続対策、認知症対策を専門とする司法書士です。相続登記や遺産承継業務のような死亡後の相続の事務手続だけではなく、生前での相続や事業承継への対応に、適切な助言をいたします。