では,どうしたらいいんですか?

司法書士の事務所へ相談に来られる一般の方々の中には,インターネットやSNSを利用して,聞きたいことをある程度お調べになっている方もあります。

取り留めもない話で右往左往するよりも,お聞きになりたいことを前もってまとめてから来所いただく方が,お互いに充実した話になるかと思いますので,たいへんありがたいことです。

相談を受ける中で,私ども専門家の悪い癖ですが,六法に書いてあることをそのまま伝えてしまうことがあります。原理原則,条文どおりの回答を,必死に説明しているような経験がありませんか。

気がつくと,そのようなことがあるものです。

お客様としては,お困りごとをなんとかしたくて,なんとかしてほしくて,司法書士などの専門家を頼ってくれています。

一方で,私ども専門家は,どうも杓子定規に,ルールにはめ込んで,解決しようとする傾向があります。

「では,どうしたらいいんですか?」

このように言われてしまいます。

ダメなものはダメなのです。あきらめてください。泣こうが喚こうが,カラスが白色であるとは言えません。そして,司法書士事務所というのは,決して裏技を指南するところでもないと考えています。

ただ,これではお客様は満足されないのです。そんなことは,ネットに書いてあるので,わざわざおもしろくもない話を聞きに来られているわけではありません。

法的には何の意味もないけれど,なにか安心・納得させるようなお土産を提供できる工夫が必要なのでしょうね。

有形物にこだわることもなく,見た目や雰囲気でもこれは作れると思います。お世話になっている不動産屋さんの社長様にはいつも助け舟を出してもらっていますが,経験値が圧倒的に違うので,必死に吸収するしかありません。

町医者の診断や,弁護士の説明よりも,近所に住んでいるおばちゃんの尾ひれのついた噂話の方が信用されていたり,政府の公式発表よりも池上彰氏のよくわからない陰謀論の方がなんとなく説得力があるように視聴者が受け止めるのも,仕組みの部分では同じことと考えます。

デマとかフェイクニュースの方がやたらと拡散力があるとか,このあたりの話をし始めると長くなってしまうので,後日に改めたいと思います。

投稿者プロフィール

司法書士野田啓紀
司法書士野田啓紀
遺言書、家族信託、成年後見制度などを活用した相続対策、認知症対策を専門とする司法書士です。相続登記や遺産承継業務のような死亡後の相続の事務手続だけではなく、生前での相続や事業承継への対応に、適切な助言をいたします。

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