実家の片付けを手伝ってみませんか

私の参加する相続のセミナーや個別相談には,比較的ご高齢の方が参加いただくことが多いです。

最近は,新聞や雑誌,ワイドショーなどでも相続に関する話題が取り上げられることが多く,よくお調べになっている方も多くいらっしゃいます。

相続対策をされたいとのことで,明確にやりたいことが決まっている方は,その方法やタイミング等についてご説明差し上げております。

しかし,何から始めればいいのかわからない。と言われる方もあります。そのような方には,まずは,家の中を片付けて,財産の整理から始められてはいかがでしょうかと助言をしております。

これは,ご自身の財産を把握いただき,そして,それを誰にどのように引き継がせていくのかを,考えていただくきっかけとなるからです。

預貯金や証券会社の口座,生命保険,ゴルフ会員権,壺や掛け軸,呉服,ゴルフクラブ,観光地のペナント,木彫りの熊。

高齢のご家庭には,想像以上に財産や家財道具が保管されています。それらは何のために保有していて,これからも必要なのか。契約したときの思いと現在ではお変わりがないか。その目的を整理することが,相続を考えるのに大切な取っ掛かりの部分になります。

私の実家も,もれなく当てはまりますが,食器棚の中には,大家族でも対応できるくらいの器が詰め込まれています。押入れの中には,何人家族なのかわからない量のふとんがあります。

絶対にひとりでは抱えられないような重厚な桐箪笥,引っ越してきてから20年来,一度も開封したことのないダンボール箱など,考えるだけでも恐ろしい量の荷物です。

大切な思いの詰まった家財道具ですが,残念ながら,三途の川の向こう岸まで持っていくことはできません。

お亡くなりになった後,家の処分をするにも,まずは建物の中にある荷物を撤去しなければ始まりません。その量にして,4~10トンくらいにはなることでしょう。少しずつ分別して,毎週のゴミの日に出しにいくのは,無理です。

廃棄業者に依頼をすれば,10~100万円くらいは覚悟しなければなりません。

中には,買い取りをしてもらえるような価値ある家財もあるかもしれません。生前整理の専門業者に相談してみることもおすすめです。

彼らは,プロです。ただ安値で引き取って転売したいだけの業者に頼んではなりませんが,優良な業者に頼むことで,お客様のこれからのライフプランに沿って,何を残して,何を処分すればよいのか,しっかりとアドバイスを受けることができます。

相続の準備を思い立ったら,生前整理を考えてみるのはいかがでしょうか。司法書士野田啓紀事務所にご相談いただければ,優秀な専門家をご紹介することもできます。

これらを実家の両親にだけ任せておくのではなく,たまに実家に戻った時に,一緒に片付けるのも良いのではないでしょうか。そうすれば,実家のどこに何がしまってあるのか,知る機会になります。

また,遺産について,親の考えを聞いたり,事前に家族と話し合ったりすることも,ひとつの相続の対策です。

相続対策と聞きますと,遺言や信託のように難しい法律の言葉に,つい目を奪われがちですが,身近なところから取り組めることもたくさんあります。お元気なうちに,生前整理を始めてみませんか。

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