うわっ、私の報酬低すぎ・・・

今朝、MAS監査をなさっている税理士の先生と会話をしていたときのことです。

税「野田先生、遺言書の作成って報酬いくらくらいですか」

私「通常であれば、7万円ですね。財産が大きかったり、複雑な事案であれば、加算しますけど」

税「遺言書を作成するのに、実働は何時間くらいですか」

私「相談や打ち合わせで、4〜5時間くらいが標準的でしょうか」

税「安すぎませんか」

私「ん?そうなの?」

司法書士の報酬は、どのように決定されているのでしょうか。

かつては、報酬基準というものがあって、どの司法書士も同じ金額でしたが、現在は報酬が自由化されており、司法書士によってさまざまな報酬額が定められております。

根拠をもって決めている方もあれば、ほとんどの方は「相場」ばかりを気にしておられるのではないでしょうか。

この相場というものが、よくわからない根拠でして、他の先生がいくらで受託されているのか、検索しているのでしょう。

数年に一度、報酬アンケートなるものを司法書士会が集計しており、平均値のようなものは把握することもできます。

とはいえ、人によって、必要な稼ぎは異なるもので、相場や平均値はほとんど意味のない数字であります。

その税理士の先生によれば、年間の売上目標を、年間の稼働時間で除した金額を上回る金額を時間あたりの報酬額としなければ、絶対に売上目標は達成できませんと説明されました。

少し考えれば当たり前のことです。

私の司法書士事務所の年間の売上目標は、2000万円です。

私は、土日祝日は休みますから、概ね120日の休日となり、年間の営業日数は、245日です。

1日あたりの営業時間が7時間とすれば、最低でも、時給1万1700円は稼がなければ、売上目標を達成することができない計算となります。

実際には、飲食店のアルバイトとは違い、1日7時間ぶっ通しで働くわけでもなく、仕事のない日もあるわけですから、その分を上積みすると考えても、実働1時間あたり2万円くらいを基準に、報酬を設定しなければ、目標達成は不可能です。

そのように言われれば、現在の私の報酬は、確かに安いと思います。

およそ1時間あたり1万円を基準に、報酬を決めてきたところがありますが、この助言を活かして、全体に値上げをすることに決めました。

もともと薄利多売をするつもりは一切ありません。小口の案件を数多くするよりも、高額案件をじっくりと関わっていく方が好きですから、客単価を上げる方向が、自分のビジネスのスタイルにもよく合っているといえます。

皆さんの事務所の経営計画はどのように立てられていますか。売上や利益の目標は、どのくらいでしょう。

それを達成できるだけの報酬を設定されていますか。

よく計算すると、1秒も休まずに働いたとしても、絶対に達成できない予算になっていませんか。

そのようなことに気づいた、朝の立ち話でした。

投稿者プロフィール

司法書士野田啓紀
司法書士野田啓紀
遺言書、家族信託、成年後見制度などを活用した相続対策、認知症対策を専門とする司法書士です。相続登記や遺産承継業務のような死亡後の相続の事務手続だけではなく、生前での相続や事業承継への対応に、適切な助言をいたします。

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