所有者等探索委員に任命されました

本日、名古屋法務局で所有者等探索委員の任命式がありました。

会社を辞めて数年。まさかの辞令をここで受け取ることになろうとは、思いもよりませんでした。

法務局では、登記簿を見ても、現在の所有者がまったくわからない土地があることを、なんとか解消しようとしております。

そんなことあるのか、とたずねられます。そこそこあるのです。

登記簿には、その不動産の所有者の住所と氏名が記録されています。

しかし、一部の登記簿には、情報が欠落していて、それだけを見ても誰が所有者であるのかが判別ができないものがあります。

  • 伊藤彦左衛門のように、氏名しか書かれていない
  • 田村桐造、外15名のように、一部の者の氏名しか書かれていない
  • 大字山本村のように、字持地として、集落の名前で記録がされている

かつては、土地の所有者の情報は、登記簿と土地台帳で管理されていたところ、昭和35年頃から始まった登記簿への一元化の作業の中で、これらの土地については、具体的な所有者を調査しておらず、土地台帳の記録をそのまま書き写したことに原因があるようです。

これでは、登記簿の機能をなさないため、登記官の職権で、調査をして、現在の所有者の住所と氏名を記録していく作業が始まっております。

その作業の中で、現地調査、資料調査や関係者への聞き取りなどが必要となるものもあり、登記官と協力して作業にあたるのが、所有者等探索委員の役割となります。

今年度の対象は、農地、水路、墓地など、なかなか手ごわいものばかりです。

時効取得していることが判明したときには、訴訟を経ることなく、現在の占有者の名義に変更してしまうこともできるようです。

調査結果に基づき、登記簿を書き換えるのが、登記官の職権でできる、というところがなかなか強い力です。そのくらい、国としても早急な対応が求められているのでしょう。

投稿者プロフィール

司法書士野田啓紀
司法書士野田啓紀
遺言書、家族信託、成年後見制度などを活用した相続対策、認知症対策を専門とする司法書士です。相続登記や遺産承継業務のような死亡後の相続の事務手続だけではなく、生前での相続や事業承継への対応に、適切な助言をいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください