認知症による資産凍結対策のお話をしています

愛知県阿久比町にあります谷性寺にて、認知症による資産凍結対策セミナーを開催しました。

コロナショックと言わんばかりに、全国各地で行事やイベントが中止されていく中、私どもも開催の可否について随分と検討しましたが、主催者である谷性寺の矢野住職のご決断により、開催することができました。

2025年には、5人にひとりは認知症になるとも予想されています。

相続の話をすると、まだ早いと言われる方でも、認知症への備えについては待ったなしであると言えます。

これまで蓄えてきた財産が塩漬けになり、築いてきた家族との良好な関係を失ってしまうかもしれないリスクが潜んでいます。

認知症などにより、意思能力・判断能力が低下した方のために、国が設けている成年後見制度があります。

本人と本人の財産を守るという点に関しては、有効な仕組みであり、利用者も増加しています。

特に、金融機関が慎重な姿勢をとる中、認知症等により意思能力が衰えてきた方の預貯金が凍結されてしまい、生活費を引き出すことができなくなってしまった場合には、ひとまずは成年後見制度の利用を検討せざるをえないでしょう。

しかし、使い勝手が悪い側面もあり、よく理解しないままに成年後見制度を利用したがために、その後の生活に不便をきたしているご家族の話も耳にします。

なによりも、国の制度であり、誰が後見人に選ばれるのか、頼んだ家族さえもわからないところにも問題点はあると考えます。

裁判所が選んだとはいえ、見知らぬ人に、家の通帳や実印を預かられることは、決して気分の良いものではなく、不安もあることでしょう。

何も準備をしなければ、国の制度である成年後見制度を利用することになります。

しかし、しっかりと準備をしておけば、できるかぎりご本人の意向に沿った形で、ご家族と財産を守ることができるのです。

そのための仕掛けをいくつかご紹介させていただく内容です。

大切なことは、元気なうちによく考え、対策をしておくことです。

それにより、老後の不安をひとつでも少なくして、楽しく生活をしていただくものです。

ぼんやりとした不安感は、私ども専門家が話を聞く中で、明るくし、見通しをよくします。必要な措置は提案することができます。

参加者の中には、認知症のリスクについては知らなかったことが多く、もっと広めてほしいと温かい感想をいただくことができました。

これからも、さまざまなところへ出かけていって、お話をさせていただきます。

投稿者プロフィール

司法書士野田啓紀
司法書士野田啓紀
遺言書、家族信託、成年後見制度などを活用した相続対策、認知症対策を専門とする司法書士です。相続登記や遺産承継業務のような死亡後の相続の事務手続だけではなく、生前での相続や事業承継への対応に、適切な助言をいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください