書籍

こころの相続

私は、なにも相続しませんでした。

果たして、そのとおりでしょうか。

五木寛之さんの「こころの相続」を読みました。

日々、相続にかかわる仕事をしておりますが、そこでかわされる話のほとんどは、家族の関係や財産のことがらになります。

本書では、少し視点を変えて、「こころの相続」や「記憶の相続」について展開されていきます。

やや、バイアスのかかった昔話がそれなりにありますが、一貫して語られている筋の中に、あらためて相続とはなにかと考えさせられるものでした。

食事中の所作、話し方や仕草というものは、資料には残らない記憶の相続であります。

ふとしたきっかけで思い出す風景や、おふくろの味、などといったものがまさにこれにあたるのでしょう。

そのような意味で、人が相続するのは、モノだけではなく、目には見えないたくさんのものを相続します。家族の思いをしっかりと理解して、相続のお手伝いができれば、みんなが満足することだと思います。

時期が迫ってから取り繕うのではなく、日頃から、伝えることの大切さを再認識いたしました。

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司法書士 野田啓紀
司法書士 野田啓紀
名古屋で相続、認知症対策専門の司法書士事務所を経営しています。人生100年時代を豊かに過ごせるように、老いの不安を解消し、想いに寄り添うコンサルティングに強みがあります。 遺言書、民事信託、成年後見制度などを組み合わせた相続、認知症対策のご提案をいたします。 当事務所では、相続登記や預貯金の解約のような死後の事務手続だけではなく、生前の相続、認知症、事業承継への対応に、適切な助言をいたしております。