不動産登記

登記簿を取るのに待ち時間を減らす方法

確定申告の時期が近づいてきております。住宅ローン減税を受ける等の準備のために、登記簿を取得される方が増加する季節であります。

この時期は、法務局の窓口を見ておりましても、登記簿をもらうために長い列ができてしまうこともしばしばあります。そこで、少しでも待ち時間を減らして登記簿を取得するための方法を解説いたします。

なお、最近に不動産を取得された方は、登記の手続が終わった段階で、司法書士から登記簿謄本が納品されていることが多いと考えられます。無駄な時間と費用がかかってしまいますので、法務局に走る前に、まずはお手元の書類をご確認ください。

もっとも楽な方法

登記・供託オンライン申請システムの中のかんたん証明書請求によって、自宅からインターネットで登記簿謄本を請求する方法で、法務局に行く必要がありません。

事前に登録が必要となりますが、インターネットで請求をすると、登記簿が自宅まで郵送されてきますので、自宅から一歩も外に出ることなく完結します。

普通の方法

登記簿謄本は、全国どこの法務局でも取得することができますので、自宅から最寄りの法務局へおでかけください。

法務局で、登記事項証明書等の交付請求書を記入して、受付窓口に提出して、しばらく待ちます。紙を書いてから、列に並びます。この順序が大切です。

法務局が混雑しているときは、30分近く待たされることもありますので、時間には余裕をもってご準備ください。

登記事項証明書等の交付請求書の書き方

登記簿を取るためには、交付請求書に必要事項を書きます。

この紙は、法務局に備え付けられているほか、法務局のウェブサイトからも印刷できます。

登記簿は、どの不動産についても誰でも取得できますので、窓口での本人確認もありません。

交付請求書を書くときの注意事項

マンションにお住まいの方

マンションにお住まいの方は、マンションの住所や部屋番号からは「家屋番号」がわかりませんので、法務局で確認をすることとなります。

これが確認できるのは、マンションの所在地を管轄している法務局に限られますので、ご注意いただく必要があります。

住居表示が実施されている地域にお住まいの方

住所が、番地ではなく、「○○町一丁目■番△号」にように住居表示が実施されている地域にお住まいの方は、住所からは「地番」がわかりませんので、■番△号の部分を「□□番の土地」と地番の表示に読み替えてやる必要があります。

そのため、法務局に備え付けてあるブルーマップや住宅地図を確認しなければなりません。ブルーマップや住宅地図は、その土地を管轄している法務局にしか備え付けられていません。

管轄外の法務局に行った場合で、土地の地番がわからないときは、その土地を管轄する法務局へ電話等で問い合わせをするか、または,管轄する法務局へ出直して調べることとなります。

収入印紙

登記簿謄本1通につき手数料600円を収入印紙で納めます。

収入印紙は、受付窓口の人から金額を確認してから買うようにしましょう。種類を間違えたり、多く買い過ぎてしまった場合でも、返品することはできません。

やってはいけないこと

法務局には作法があります。

ルールとまでは言いませんが、これを守らないと周りの人に大きな迷惑がかかるほか、自分の登記簿がもらえるまでに余分な時間がかかってしまいます。

紙を書かないで列に並ぶ

交付請求書は必ず自分で書きましょう。

「俺の自宅の登記簿を出してくれ」と紙も書かずに受付職員に口頭で注文して、押し切ろうとする方がいます。

周りの迷惑になりますから、絶対にやめましょう。

どこの登記簿が欲しいのかわからない

身内や知人に頼まれて、法務局に来られた方に多いです。

どの土地や建物の登記簿が必要なのかがはっきりとわからないままに、法務局にやってきて「たしかこの辺りにあった建物で・・・ほら、昔○○さんのお友達がやってたうどん屋さんがあったところで・・云々」と延々と受付職員を相手にローカルトークを繰り広げているような方です。

人から頼まれた場合には、どの土地や建物の登記簿が必要なのか、メモをもらってくるなりしてから法務局に行きましょう。

わからなければ、速やかに列を外れて、受付職員ではなく、頼んだ本人に電話をして確認をしましょう。

まだですか?を繰り返す

法務局が混雑している時期では、思いのほか、長い時間を待たされることがあります。

それでもおとなしくベンチに腰掛けて待ちましょう。テレビもついています。しきりに受付職員をつかまえて「まだか?まだですか?」と繰り返しますと、その都度職員の手間が増え、余計に時間がかかってしまいます。

夫婦喧嘩をはじめる

書類の書き方がよくわからないとか、待ち時間が長いことを理由に、連れ合いの方と喧嘩を始める方があります。

気持ちはわからなくもありませんが、イライラしてても解決する問題ではありませんし、ましてや言い争いをするところではありません。

土地の名義が違うと騒ぎ出す

久しぶりに登記簿を見たときに、思っていたものと違ったり、名義が記憶と異なることがあることでしょう。

土地・建物の名義や共有持分が思っていたものと違っていたとしても、これを受付職員に問い詰めても、絶対にわかりません。

名義が誤っていたとしても、法務局のせいではありません。

登記簿の記載が間違っているのか、あなた自身の記憶が間違っているのか、これはしっかりと調べて確認しないことには解決しない問題です。

どうしても納得がいかない場合には、不動産を取得された当時の資料を手元にご準備いただいてから、法務局の登記相談を予約するか、お近くの司法書士事務所へご相談ください。

2月と3月はとにかく混雑します

登記簿謄本を取得されたい方は、お早めにお済ませください。

特に2月と3月は1年の中でも相当に混雑する時期です。時間と気持ちにしっかりと余裕をもって法務局に行きましょう。

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司法書士 野田啓紀
司法書士 野田啓紀
名古屋で相続、認知症対策専門の司法書士事務所を経営しています。人生100年時代を豊かに過ごせるように、老いの不安を解消し、想いに寄り添うコンサルティングに強みがあります。 遺言書、民事信託、成年後見制度などを組み合わせた相続、認知症対策のご提案をいたします。 当事務所では、相続登記や預貯金の解約のような死後の事務手続だけではなく、生前の相続、認知症、事業承継への対応に、適切な助言をいたしております。