認知症

認知症対策と成年後見制度

天白区にあります天台寺門宗の日光院にて、認知症対策セミナーを開催いたしました。

地域の高齢者と日々接しておられる民生委員の方をご招待して、お話をさせていただきました。

民生委員の皆様は、近隣の高齢者のさまざまなお悩み、お困りごとに寄り添いながら、支援をされております。一方、その職務の範囲には制限があるため、なかなか本質的な解決には至らず、苦労をされているとも聞きました。

まずは、私どものプロデューサーである岡橋秀樹(ヒントルームLABO代表)より、今回の趣旨をご案内しました。

地域の高齢者のお困りごとを、私どもがそれぞれの専門性を発揮して、解決までご案内し、民生委員の皆さまには、できるだけ多くの方に対応いただけるように、連携と役割分担の重要性をお伝えしました。

なにも備えることなく、認知症になって判断能力が低下してしまうと、どのような問題があるのか、というところからお話ししております。

この点、私どもは職業として関与しているため、日々直面することなのですが、一般の方にはまだ知られていないことが多いようです。はじめて聞く内容も多くあったと、ありがたい感想をいただいております。

意思能力が発揮できない方には、法定後見により、身上監護や財産管理を行うことがありますが、これには必ずしも本人や家族の気持ちが反映されるとは限らず、不便な思いをされている方もおられます。また、私どもも、制約の多い法定後見については、できる限り避けて、他の方法をご提案しております。

お金をかけずに始めやすい認知症対策のほか、任意後見契約、民事信託について、ご理解をいただきました。

今回のセミナーでの肝心な部分は、認知症になった方や後見人を孤立させないように、専門家が連携して、みまもりやバックアップをしていく体勢を各地に展開していくことが重要であるとお伝えさせていただきました。

それぞれの強い分野で活躍していただき、これにより、より多くの方々に手を差し伸べられるようなチームをつくることです。

また、ボランティアのような個人の善意に頼った脆弱な仕組みでは、かかわる方々が疲弊するばかりで、長続きしません。これを、地域と社会に貢献するソーシャルビジネスに昇華させる仕組みをご提案しました。

今回、このような機会を設定していただきました秋田住職からも、私どもの活動にご理解をいただくことができました。

秋田住職も、地域の民生委員を兼職されており、事実上、後見人のようなかたちで身の回りのお世話をなさっておられるとのことです。しかし、権限があるわけではないので、その解決には苦慮されていたとの話をいただき、私どもと連携協力していくことで、一歩前に進めることができる可能性を感じていただけました。

聴講していただきました民生委員の皆様からも、多くの質問をいただきました。関心の高い話題であり、ご自身で関与されている中でのお困りごとも数多くありました。

これからも、認知症対策については、さまざまなところで継続してお話をさせていただく予定です。寺院のみならず、シニアマーケットへの参入を試みる一般企業様からのお問い合わせや企画を求める要望が届いております。

私どもは、所属する専門家のもつコンテンツを提供して、その橋渡しを支援してまいります。

ABOUT ME
司法書士 野田啓紀
司法書士 野田啓紀
名古屋で相続、認知症対策専門の司法書士事務所を経営しています。人生100年時代を豊かに過ごせるように、老いの不安を解消し、想いに寄り添うコンサルティングに強みがあります。 遺言書、民事信託、成年後見制度などを組み合わせた相続、認知症対策のご提案をいたします。 当事務所では、相続登記や預貯金の解約のような死後の事務手続だけではなく、生前の相続、認知症、事業承継への対応に、適切な助言をいたしております。