昨日、西尾市西幡豆町にある祐正寺にて認知症対策セミナーを開催いたしました。

人生100年時代に、長寿であることのリスクが高まっております。その中心的なものは、認知症です。
なにも備えることなく、認知症にかかってしまうことで、一番怖いのは、資産が凍結されてしまうことです。

老後資産や介護費用を十分に貯蓄してきたつもりでも、いざというときに金融機関から預貯金が凍結されてしまえば、引き出すことができません。
会社経営者や賃貸不動産のオーナーが認知症になってしまえば、ビジネスが立ち行かなくなってしまうこともあります。

なによりも、家族や親戚に大きな負担がかかってしまうことが心配です。
前もって準備をすることで、家族と資産をしっかりと守ることができるという大切なことをお伝えしてまいりました。
相続対策のための遺言書作成や節税対策も、認知症になってしまえばすることができなくなります。
早めに、信頼できる方と任意後見契約を結んでおくことも、有効な手段です。
また、収益不動産を所有されている方は、民事信託の利用も積極的に検討いただきたいものです。
亡くなった後の葬儀や埋葬のことも、しっかりと子どもの世代にお伝えしておいていただきたいものです。

どのような葬儀をするのか、誰をお呼びするのか。こればかりは、本人しかわかりません。
介護の方針や葬儀の執行で、家族間が不仲になり、のちに争族のきっかけになることも少なくありません。
私どもは、お寺で相続や認知症のお話を継続的に企画をしております。
いきなり司法書士の事務所に相談に行くには、敷居が高いと感じる方が多くおられます。
身近なお寺で、本堂でゆっくりとお話を聞いていただければと思っております。
司法書士野田啓紀事務所では、お寺に葬儀や法事だけではない、地域と社会に役に立つ仕事を創出することに積極的に取り組んでおります。ご興味のあるお寺の関係者の方からのお問い合わせも随時受け付けしております。