雑感

野焼きは禁止されています

当事務所は、名古屋市港区にありますが、周辺は田園風景が広がっています。ときどき見るには風光明媚ではありますが、野焼きの煙に悩まされることがしばしばあります。家の中まで煙が入ってきたり、洗濯物が燻製にされたりと、正直困るわけであります。

名古屋市では、条例により、野焼きが禁止されています。

市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例

第83条 何人も、ダイオキシン類等による人の健康又は生活環境への支障を防止するため、規則で定める廃棄物焼却炉を用いないで、廃棄物等を焼却してはならない。
ただし、公益上若しくは社会の慣習上やむを得ない廃棄物等の焼却又は周辺の生活環境に与える影響が軽微である廃棄物等の焼却として規則で定めるものについては、この限りでない。

第2項 前項に規定する規則で定める廃棄物焼却炉を用いた焼却又は同項ただし書に規定する焼却の場合にあっても、当該焼却を行おうとする者は、できる限り周辺の生活環境に支障を及ぼすことのないよう配慮しなければならない。

市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例

市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例施行細則

第77条 条例第83条第1項ただし書の規則で定める焼却は、次に掲げるとおりとする。
(1)震災、風水害、火災、凍霜害その他の災害の予防、応急対策又は復旧のために必要な廃棄物等の焼却
(2)風俗慣習上又は宗教上の行事を行うために必要な廃棄物等(廃プラスチック類、ゴム、廃油及び皮革を除く。次号及び第4号において同じ。)の焼却
(3)農業、林業又は漁業を営むためにやむを得ないものとして行われる廃棄物等の焼却
(4)たき火その他日常生活を営む上で通常行われる廃棄物等の焼却であって軽微なもの
(5)前各号に掲げるもののほか、市長が特にやむを得ないものと認める廃棄物等の焼却

市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例施行細則

処分費用などさまざまな理由があって、野焼きをやめないとする言い分があることは承知しておりますが、早朝も日暮れもお構いなしにされるのは、さすがに批判が出ても致し方ありませんし、時間帯を配慮する等の工夫があってもいいように思います。

白黒はっきりつけて解決することが最善策とは思いませんが、あまりにやりたい放題がすぎれば、行政としても厳しい判断をせざるを得なくなるのではないのでしょうか。

一般には、事業によって出された廃棄物は、事業ゴミや産業廃棄物として処分をしなければなりません。近所には、家庭ごみとして雑草などを廃棄されている方もあります。農業だけを特別扱いすることに、合理的な理由があるのでしょうか。

「農業、林業又は漁業を営むためにやむを得ないものとして行われる廃棄物等の焼却」の例外を拡大解釈している悪質な例も見られます。庭先にドラム缶を置いて、明らかに農業とは関わりのない生活ゴミを焼却している方もあります。また、火を付けたまま立ち去ってしまい、火元を監視している人がいないことがありますが、煙や悪臭の問題だけではなく、火災の危険があります。果たしてそれは、やむを得ない焼却なのでしょうか。

「昔はよかったのに」が通用しなくなっている一例であると考えます。

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司法書士 野田啓紀
司法書士 野田啓紀
名古屋で相続、認知症対策専門の司法書士事務所を経営しています。人生100年時代を豊かに過ごせるように、老いの不安を解消し、想いに寄り添うコンサルティングに強みがあります。 遺言書、民事信託、成年後見制度などを組み合わせた相続、認知症対策のご提案をいたします。 当事務所では、相続登記や預貯金の解約のような死後の事務手続だけではなく、生前の相続、認知症、事業承継への対応に、適切な助言をいたしております。